社長の流儀
サニックスは創業 45 年。
引き継いだ私自身が創業社長のつもりで、みなさんの気持ちを一つに
サニックスには、いろいろな企業風土や考え方が混じりあっています。それは、会社の成り立ちや歴史に理由があります。みなさんもご存知のように、サニックスは、昭和 45 年にニッシン自動車として設立しました。その後、経営陣が代わり、平成 10 年に資材会社のトーケンと、平成 22 年には三栄自動車工業と統合して、社名をサニックスに変更。現在に至っています。
サニックスとなり 5 年目の節目、さらには、5 年後の創業 50 周年に向け、私自身が創業社長のつもりで会社の進むべき方向を示す経営指針をつくり、社員全員の価値観を共有し気持ちをひとつにしていきたいと考えています。
会社は、社員や社員の家族のみなさん、お客様、地域の人、仕入れ先の人たちが幸せになるためにあります。そして、会社が続いていくためには、社会にとって、地域にとって必要だと認めてもらえなければなりません。
人はひとりでは生きていけないから、それぞれが関わり合い、助け合っていきます。何事も感謝の気持ちと尊敬、愛情を持って何でも取り組んでいくことで、会社は成長します。これが私が大切にしていることです。社員は夢を共有する大事なパートナーです。その生活を守っていくことが私の使命です。
サニックスには、働く車の製造業、整備業、鈑金塗装業などさまざまな仕事があります。ですが、全体として「車の快適環境創造業」という全く新しい業種・業態が、私たちの会社です。働く車がその役目を果たせないと、モノを運んだり、作ったりができなくなります。社会が幸せでなくなります。そして、働く車が常に良い状態で働くためには、私たちのメンテナンスが欠かせません。
働く車に関するさまざまなサービスに総合的に対応できる、県内で唯一の工場がサニックスです。専門的な知識と技術、経験と実績を積んだスタッフ、自分で判断して対応できるスタッフがいなければできません。例えるなら、働く車の総合病院であり、警察官や消防士、自衛隊の方と同じくらいの不可欠な仕事。社員のみなさんが、地域の何気ない日常や幸せを担っているのです。
ちなみに、サニックスには年間、車検で約 1600 台、修理も入れると 8300 台もの車がやってきます。カスタムメイドの新車架装も 400 台と、山形県ではもちろん東北でも有数の企業です。ご家族のみなさんはご存知だったでしょうか。
社会に必要な役立つ会社ならなくなったらみんなが困ります。
だからこそ 100 年続く会社に。
サニックスは、まず第一に 100 年続く会社を目指します。そのためには、社員全員が自発的に行動し、課題や問題を自分たちで解決できる自立型の企業であることが求められると考えます。未来を目指して一人ひとりが会社を支えている意識でやっていきましょう。
社内アンケートに若い社員の一人が、実際に書いていたことを紹介します。「一生懸命、時代に合わせて常に変化し、対応していくことで、100 年後に働く車がなくなっていたとしても、もしかしたら宇宙船を作って社会に貢献しているかもしれない」。
いかがですか、私はとても頼もしく、うれしい。そんな会社を目指したいと思います。
100 年後を目指すために今日があります。とすれば、毎日の仕事のやりがい、目標も大切です。サニックスのお得意先は、働く車を使う会社ですが、本当のお客様は車そのものではないかと私は思っています。車と会話し、車の「ありがとう」という声を聞き、車に対する愛情と感謝を忘れたくありません。そして、仕事に対して誇りをもち、仲間と喜びや悲しみを分かち合いながら、お互いに成功を讃え合ってともに成長していきたい。
だからといって、職人気質で自分の仕事だけやってれば良いんだということではありません。常にお客さんから見られていることを意識し、明るく元気な対応を心がけるなど、接客営業もできるセールスエンジニアに転換していかなければならないでしょう。
そのために、工場の社員にも名刺を作り、メモ帳を配りました。自分の仕事に対して責任を持つ意識も高まります。
会話とチャレンジを忘れずにお互いに知恵を出し合い、
人が輝く職場をめざします。
社員が活き活きと誇りを持って働ける会社でなければ、継続しないし発展もできません。色んな事に取り組む事で、100 年続く企業文化になります。そのためには部門と部門の連携、コミュニケーションは非常に大事です。そこで、社員みずからの意見を取り入れ、部門ごとの垣根を越えて集まって話をするなど、部門間のミーティングを増やすことにしました。一部門だけが優秀であるだけでなく、会社全体がすぐれたプロフェッショナルであるために不可欠なことです。
同時に、成功や失敗を共有して、讃え合う企業文化を作っていきたいとも考えています。社員は良い仕事をたくさんしています。しかし、なかなか褒められる
ことがあるような環境ではないため、部門ごとに部門長が評価し、朝礼で発表してもらうことにしたのです。
さらに、会社全体の集まりなどで表彰したり、社内報でもお知らせしたり、全社でお互いに褒め合える仕組みづくりにも取り組んでいきます。そこから生まれる仕事に対しての新しいモチベーションややる気が、これからのサニックスを必ず支えていくのです。
代表取締役社長 佐藤 啓
学生インタビュー
学生の時に打ち込んでいたことはありますか?
私が学生だった頃はバブルの時代なので、「努力」という言葉自体が学生の時なかったかもしれません。
努力したというより学生時代夢中になっていたことは、東京の大学に4年間通っていたので、そこで色んな人に出会い一緒に出かけたり、海外旅行に行ったりすることでした。東京では4年間、刺激的な毎日を過ごすことができました。
学生の間にやっておけばよかったと思うことはありますか?
今思えば、やっておけば良かったと思うのは留学。
国を越えて、自分と違う価値観を持つたくさんの人に出会い、刺激を受けることで、もっと自分を成長させることができたと思います。
どのような人と働きたいと考えますか?
一緒にいて楽しい人。元気や勇気を貰えるので、楽しい人と一緒に働きたいです。
あとは、ツキのある人。
運も実力のうちという言葉通り、ツキがある人と一緒にいると自分もツキを貰えると考えています。
でも一番大事なのは、人のことを大事にできる人。
会社では朝から晩まで365日近く顔合せている必要があるので、人が好きな人がいいですね。
御社に入社後、どんなスキルや経験を身につけられますか?
現場としては車に関する他の会社では経験できない、総合的な知識を身につけることができます。
技術的なスキルの他には、自分の人生を豊かにするために、色んなことを身につけて欲しいと考えています。
そのため、取りたい資格があれば、会社からの補助を与えています。また、努力した分は人事評価に盛り込み、給与に反映するようにしています。
職場で力を入れている場所はありますか?
社員も社長もお互いの顔が見えるワンフロアの事務所です。
社長も社員と同じように横一列に並んで、仕事ができる点を気に入っています。
他には、委員会活動に力を入れていて、美化委員会が植えたお花や、アルミ缶とスチール缶を分けるゴミ箱、社員の家族にも渡している社内報の制作なども見ていただきたいですね。どれも社員が自主的に行っている取り組みです。
先輩社員の一日
業務部所属 杉原さんの場合
08:25 | ![]() |
出社・朝礼
始業は8:25からですが、8時頃には出社し、各自その日の準備を始めます。 |
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09:00 | 計測・書類作成
朝礼終了後、山形運輸支局へ移動し、午前中の業務を行います。トラックの重量や長さの計測、書類の作成など、様々な業務を行っています。その後、第3工場にある事務所へ戻ります。 |
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12:00 | 昼食
現場の様子や工程の進捗を確認してから、昼食に入ります。いつもお弁当を持参していて、事務所の先輩方といっしょに、楽しく会話をしながら食べることを楽しみにしています。 |
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13:00 | 工程管理
各部署間の工程を調整し、決められた期日までに納車するための、サポートや工程管理を行います。完成後の最終検査も重要な業務です。上司からアドバイスをいただきながら、仕事の優先順位を決めるようにしています。 |
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17:00 | 退社準備
明日の午前中の作業を想定して、必要な書類を揃え、道具の準備などをします。明日の準備をすることで、スムーズに仕事に入ることができるので、事前の準備を大切にしています。 |
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PICK UP!弊社には9つの委員会活動があり、私はイベント企画委員会に所属しています。毎年恒例のバーベキューや新年会に加え、今年の6月には釣りとツーリングを企画しました。イベントは、社内アンケートをもとに、社員から出た要望やアイディアをできるだけ実現できるようにしています。私は学生時代バスケットボールをやっていたこともあり、秋にスポーツ大会を企画しています。社員で団結する機会にしたいと思っています。 |
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写真で職場見学
共感ポイント!
インタビューの中で佐藤社長がおっしゃっていた「自分の人生を豊かにするためのスキルを身につけてほしい」という言葉がとても印象的で、社長が社員の方々を大切にしている点に、第一に共感しました。また、委員会活動も積極的に行っていることから、社員一人ひとりが意欲的に活動し、働きやすい職場を自分たちで作り上げているという印象を受けました。全員が同じ方向を向いて前進することが、成長に繋がることを学びました。 取材担当:AJP1期生 岩見・荒井・山田 |
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